50代~60代に人気の「体験テーマ型旅行」って?

「ただ宿に泊まって周辺をなんとなく観光する旅」から、「目的を持ってアクティブに体験する旅」へ。
昨今の元気で行動的なシニア層に今人気なのが、そういった「体験」を求めて計画する旅行です。
ある統計によると、50代~60代の3人に1人は、1シーズンに1回以上旅行に出かけるのだそう。つまり「旅慣れた」世代であり、新たな発見を旅に求める、貪欲な人たちともいえるでしょう。
たとえば両親に旅をプレゼントするような場合、どんなテーマを持った旅が喜ばれるのか?今回はそんな観点で旅を考えてみました。

知的好奇心を刺激する、カルチャー型体験旅行

神社仏閣めぐりや、歴史を探訪する旅。以前よりシニア層にはそういった旅は人気です。
たとえば、お気に入りの戦国武将の足跡をたどる旅など、より「マニア化」しているのが、
昨今の傾向なのだとか。
その中でも、歴史といえば影響力のあるのがNHKの大河ドラマ。
毎年、その年の大河ドラマゆかりの地を巡るのを旅テーマにしている方もいらっしゃるそうです。
ドラマと実体験、双方で1年間楽しめるのはナイスアイデアですね。
ドラマのゆかりの地では、例年にはない特別なイベントなども数多く開催されるので、見どころもいっぱい。


今年2016年は「真田丸」ということで、信州は盛り上がっています。
首都圏からのはとバスツアーなども組まれいるようなので、手軽に体験してみるのもよさそうです。


また、仏閣というより「仏像巡り」などの目的を持って、
さらに「テーマを深掘り」して楽しむ方が増えているそうです。
こういたカルチャー型の旅は、実際に旅を通して体験することにより、
「もっと詳しく勉強してみよう」という意欲もわき、日頃の趣味や学習にもつながっていくことで、
より生活を豊かにしてくれるというメリットがあります。
たとえば、定年退職して新たな人生をスタートした親などに、
そういった新たな興味関心事項をもってもらえれば、嬉しいですよね。

趣味を楽しむ、アクティブ型体験旅行

ゴルフや山歩き、ウォーキングなどのエクササイズを取り入れ、身体を動かしてアクティブに楽しむ旅行。
身体も心も一時代前より元気なシニア層にとって、今人気が上昇しているのが、こういったタイプの旅です。

とりわけ、昨今のアウトドアブームはシニア層にも波及しており、
自然の景観を愛でながら自分のペースで山歩きや自然散策を楽しむ、そんな旅が人気です。
宿泊施設側も、そういったブームを受けて、
宿泊者向けにトレッキングや自然観察ツアーなどを企画しているところも増えてきています。
たとえば、ガイド付きのトレッキング体験や、乗馬体験など、探してみると宿泊プランもさまざま。
朝食をお弁当に変更することもできるなど、日本らしい細やかな心遣いをしてくれる宿まで登場しています。
泊まる側にとってみれば、ますます手軽に安心に自然体験ができる環境になっていることは、大歓迎ですよね。

気に入った宿があれば、四季それぞれの季節に訪れて、
自然の景観の変化を楽しむなどという旅プランも、おすすめです。
シニアの方にとっては、なじみのある宿は安心ですから。

旅行ギフトにする場合は、相手の趣味嗜好を考えて

体験型の旅行は、あらたな趣味の発見にもつながり人生を豊かにしてくれます。
年を重ねた親などに贈るにはピッタリのギフトといえるでしょう。

どんなプレゼントでも同じですが、
体験ギフトの場合は、とりわけ相手の趣味嗜好に合ったタイプを選ぶことが大切です。

知的好奇心なのか、アクティブに身体を動かすことなのか?
最近興味をもっていることや、熱中していることは?

もしかして、そういったことを考えて選ぶということは、相手の生活や心模様に心を寄せること。
そのことこそ、ギフトを贈る上で一番大切なことかもしれませんね。