子の入学や入社、親として考えたい内祝い
家族のお祝いごとは、それ自体も何かと準備が必要ですが、忘れてはならないのはお祝いへのお返し、「内祝い」です。こちらも3月中には心づもりしておきたいもの。
とりわけ、両親や義両親には、お祝い金や品物など、いろいろとお世話になってしまうもの。
今後も見守り続けてくれるわけですから、「お返しはいいわよ」と言われても、幸せのおすそわけという気持ちで、感謝をカタチにして贈りたいものです。
今回はそんな、身内へのお祝い返しについて考えてみます。
子供の内祝い、一般的にはどうするのが正解?
まず、一般的な内祝いですが、入学や入園についてのお祝い返しについては住んでいる地域などにより、相場感の違いがあるようです。
たとえば、「子供のお祝いはお返しの必要はない」という風習の地域もありますし、
「頂いた品の金額の1/3から半額ぐらいの品を用意すべき」という慣習のある地域もあります。
親や親せきなどの身内以外からお祝いを頂いたときには、お住まいの地域や親せき内での慣習を親などに確認した上で、それに沿った範囲内での対応を考えましょう。
お返しをする場合は、入学や入園の1か月後までに贈るようにしましょう。
お祝いは3月中など事前に頂くことが多いと思いますが、お返しである内祝いについては、入学式などが終わったあとに、報告も兼ねて贈るのがマナーとされています。
お贈りする品は、コーヒーやお菓子、タオルや洗剤などの消耗品が多いようです。
結婚内祝いや出産祝いのように「名入れ」の品など贈る側のこだわりを生かしすぎた品よりも、気兼ねなく使って頂ける品を選んだほうが無難です。
また、サンクスカードなど、本人からのお礼は郵送の場合でも必ず添えるようにしたいもの。お電話ができる相手であれば直接お礼を述べる形でもかまいません。
親へのお返し、実はみんな迷っている
子供の祖父、祖母にとって、孫の入園や入学、社会人スタートなどは、かわいい孫の一大イベント。
事前にまとまったお祝い金や必要な品物など、心遣いを頂くケースは多いかと思います。
そんな身内なだけに、お祝い返しはをどうするかは、少し難しくなります。
よその方と同じ「無難な品」を贈るだけでは、ちょっとよそよそしい感じもしてしまいますし、
「余計な気を使わないようにね」「自分のお祝いごとと思っているんだから、お返しはいいから」
などと、くぎを刺されている場合もあるかと思います。
家庭にはそれぞれの事情や慣習がありますから、まず兄や姉がいる方はそれぞれがどうしたか、
親せきの場合はどうしたかなど、身近な先輩たちのやり方を聞いておくようにしましょう。
その上で、あまりそれまでのやり方から逸脱しすぎることなく、それでも幸せのおすそ分けはなんらかの形で示しておきたいものです。
たとえば、離れてすむ親であれば、入学式などにあわせて来てもらえるよう、小旅行をプレゼントしてみてはいかがでしょう?
セレモニーに参加するだけでなく、ちょっとした観光などもすすめれば、とてもいい記念になりそう。
モノを贈るよりも気がねなく受け取ってもらえそうというメリットもありますし、孫との時間を共有できることは、何よりの喜びになるに違いありません。
もし、それが時間的に難しいようであれば、
「頂いたお祝いで、これを買いました」などとメッセージを添えて、頂いたものが分かるような写真を送ったり、子供からの直筆の手紙など、成長をともに喜びあえるようなものを贈るようにしましょう。
モノではなく、「コト」で贈る。身内ならではの心のこもったメッセージを贈る。
そんなスタイルに、親への内祝いのヒントがありそうですね。