夏の終わりこそ温泉でリフレッシュ、そのもっともな理由

お盆が過ぎ、猛暑もやっと一段落した感もある8月下旬ですが、ひと夏の疲れがたまって、夏バテの症状が一番出てしまう時期でもあります。
夏バテの原因は、熱帯夜による睡眠不足、気温の高さや湿度による体力低下などに加え、
室内と屋外の温度差による自律神経のバランスの乱れ。
それに加えて、食欲不振や冷たいものばかり口にしてしまうことによって、内臓が冷え切っている状態でもあります。
そんな体を正常なリズムに戻すために効果的なのが、温泉です。
お盆シーズンを終え、観光地などの喧騒もおさまったこの時期、
夏バテを改善し、リフレッシュするための温泉旅行を考えてみてはいかがでしょう?
両親などへの残暑見舞いとして温泉ギフトなどをお贈りするのもよいかもしれません。

夏の温泉は、うれしい効能がいっぱい

温泉といえば冬、というイメージがあるかもしれませんが、
「湯治」などと温泉を治療や疲労回復のために利用してきた日本では、古くから夏の時期の温泉利用が多かったそうです。
汗ばんだ不快感を解消し、夏に蓄積した疲れを癒すための温泉の効能を、昔の人も生活の知恵として取り入れていたのでしょう。

 

特に日本の温泉で多いナトリウム系の泉質は血液の循環を促進するとされ、冷房病など外気との温度差によっておこる「隠れ冷え性」の解消が期待できます。
夏バテを解消するには、加えて39度以下のぬるめの湯に半身浴でゆっくりつかることが効果的です。
半身浴でじっくり胃腸を温めることにより、内臓の冷えを改善し、食欲の増進にもつながります。
露天風呂など木々の緑や自然の風を感じながらつかることで、
気持ちのリラクゼーションにもつながることでしょう。

 

女性にとっては、紫外線をあび続けた夏のお肌に回復効果をもたらしてくれる温泉の美容成分も、夏の終わりにうれしい効果。
そして代謝が落ちているシニア世代にとっては、温泉で汗をかくことにより代謝力をアップし、室内熱中症への予防にもなるといわれています。

夏バテ解消におすすめ、ぬる湯の温泉

暑さが残る季節に快適にゆっくり入れる「ぬる湯」
おすすめの温泉を、ピックアップしてみました。

 

●関東方面であれば、山梨の下部温泉

源泉は「低温泉」に指定されているほど、ぬる湯として有名なのが、山梨県の下部温泉。暑さの残る時期にさっぱりと長湯できるので、この時期おすすめ。
日本の名湯百選にも選べれており、ぬる湯とはいえ、武田信玄が合戦でうけた傷を癒したといういわれもある、由緒ある温泉郷です。
東京方面からですと、河口湖から車で1時間少々とアクセスしやすく、観光スポットも多いというロケーションも魅力。

 

ぬる湯とはいえ、ほとんどの宿は源泉そのままと、源泉を加熱した湯の2槽を用意しているので、利用しやすくなっています。

 

 

●西日本であれば、秘境の祖谷温泉

徳島の名湯といえば、日本三大秘境ともいわれる祖谷温泉です。宿泊施設はホテル祖谷温泉という一軒のみ。露天風呂は、景観を楽しみながら自家用のケーブルカーで谷底まで下り、さらにロビーから5分ほど下った先にあります。
また、露天風呂付きの客室も充実しており、まさに温泉を楽しむには最適のお宿です。

 

やや白っぽいぬる湯は、とろみもあり、成分がゆっくりじわりとお肌に浸透していくよう。
残暑が残るこの季節、ぬる湯の温泉でじっくりと夏の疲れを癒し、宿の美味しいお料理でパワーアップ。
リフレッシュして次の季節を迎えられそうですよね。