父の日ギフトで本当に喜ばれるのは「モノ」より「時間」
父の日ってそもそもいつからあるの?
父の日は6月の第3日曜日。1909年にアメリカで生まれたと言われていますが、正式に国の記念日になったのは1966年のことです。
日本で父の日が広まったのは70年代以降。1981年に「FDC日本ファーザーズ・デイ委員会」が設置されると、国民的なイベントとして認知されるようになりました。
母の日の花がカーネーションなのはよく知られていますが、父の日の花がバラだというのは知らない人も多いのではないでしょうか。また、日本では父の日のカラーは黄色というのが一般的になっています。
母の日に比べなぜか軽視されがちな父の日
ただ、母の日に対して父の日は影が薄い印象があります。ある調査では、「プレゼントをあげたことが多いのは?」という質問位に対して、母の日が98%、父の日が11%という寂しい結果が出ています。
やはり日本では、成長過程において母親と過ごす時間のほうが多いでしょうし、家庭内で母親が苦労している場面のほうがよく目にするからでしょう。
さらに、母の日は5月。すぐ翌月にある父の日は、スルーされてしまう傾向があるのかもしれません。
贈る側と贈られる側では望むものが異なる
では、実際に父の日にみんなはどんなプレゼントを送っているのでしょうか。
一番人気なのは服飾雑貨。ネクタイや財布、ベルト、扇子など、仕事中に身につけられるものが無難だということでしょう。
つづいてはお酒。ビールや日本酒、焼酎などです。確かにお酒好きの父親なら喜んでくれるでしょうが、お中元のようで味気ないのも事実。
さらにお花や健康グッズ、スポーツグッズなども人気のようです。ただし、これはあくまでも贈る方の立場からのランキング。送られる方としては、必ずしも「モノ」を望んでいるのではないかもしれません。
お父さんがほんとうに欲しいのは家族との時間
全国のお父さんに「父の日にしてほしいこと」を聞いたところ、1位は「一緒に食事をする」という結果になったアンケートがあります。
毎日遅くまで働いていたり、子どもたちが独立して家を出ている場合、なかなか一家揃って食卓を囲むという機会はありません。たまにはレストランを予約して、家族全員で食事をしてあげたいものです。
2位は「家族と一緒に家でゆっくり過ごす」となりました。これも簡単なようで難しい。父の日の前後の休日を使って、孫を連れて実家に帰るだけで、父親にとっては最高のプレゼントになるのかもしれませんね。
以下も「旅行に出かける」「食事をごちそうしてもらう」「ドライブに出かける」など、決して「モノ」を望んでいるのではないという結果に。
父親が本当に求めているのは「モノ」ではなく、家族と過ごす「時間」のようです。父親も子どもも忙しく過ごす現代では、お互いに時間を作って一緒に過ごすのが、なによりの贅沢ということですね。
気の利いた演出で父の日を特別な日に
せっかく父親と一緒に過ごすなら、すこし演出を加えて忘れられない思い出にしてもいいでしょう。例えば屋形船に乗って隅田川や東京湾をクルーズしたり、シティホテルの父の日プランを利用して一緒に宿泊したり。
自分のために一生懸命予定を立ててくれたんだ、という思いが伝われば、きっと喜んでくれるはず。
もし、離れて暮らしていて、どうしても父親と一緒に過ごす時間を作れない場合は、ペアの食事券や、体験ギフトの充実したギフトカタログを贈ってはいかがでしょう。そこに「今日は帰れないけど、お母さんと一緒に楽しい時間を過ごしてね」とメッセージを添えれば、気持ちは伝わるはずですよ。