GWを過ぎた今が狙い目。北陸新幹線で行く、新緑を愛でる旅
新幹線開通でアクセスしやすくなっただけでなく、自然や文化、食事など旅に求められる魅力がぎゅっと詰まっているエリアなのです。
そこで、今回はシニアにもおすすめの「自然と温泉を楽しむ旅」をテーマに、北陸新幹線で行けるスポットをご紹介します。
シニアにもおすすめの北陸新幹線沿線の旅
混雑必至のGWも過ぎ去り、これから梅雨がはじまるまでの期間は旅をするにはぴったりの季節。
緑や花々が美しくなり、シニア層にブームとなっているトレッキングやハイキングなど自然探索を楽しむにも最適の穏やかな気候が続きます。
そこで、話題の北陸新幹線を使ってアクセスしやすくなった沿線エリアの旅はいかがでしょうか。
「自然と温泉」をテーマにしたスポットをご紹介しますので、いつもお世話になっている親や祖父、祖母などへの旅ギフトにもおすすめです。
ぜひご参考にお出かけ計画を立ててください。
雪の壁、新緑の中を歩き、温泉でのんびり ~富山・黒部編~
まずご紹介したいのは、長野県大町市と富山県立山町までを結ぶ立山黒部アルペンルートです。
なんといってもここは世界屈指の山岳観光ルート。
トローリーバスやケーブルカー、ロープウェイ、高原バスなどを乗り継ぎながらすべての行程を楽しむこともできますし、見どころスポットをハイキングや散策で楽しんだり、北アルプスの山々が織りなす壮大な景観と豊かな自然をたっぷりと体験できるのです。
特にこの時期におすすめなのはダイナミックな雪の壁の中を歩くことができる「大谷ロード」。
標高2,450mの立山室堂付近にあり、時には高さ20メートルにも及ぶという巨大な雪の壁を見上げながら歩くことができるのは、ここならではです。
また、緑を楽しむなら立山駅に近い「美女平」での自然散策によい季節です。
シニアでも気軽に歩ける優しいルートで、トチノキやミズナラなどの新緑に加え、樹齢200年を越えるブナ林には多くの野鳥がさえずり楽しませてくれます。
そして、足を延ばして宇奈月温泉でのんびりするのもおすすめです。
清流黒部川と美しい緑、朱色の鉄橋のコントラストが美しい温泉街の散策や美肌の湯とも言われる温泉での湯浴みで心からリラックス。
トロッコ電車など見どころも多く、充実の旅が楽しめます。
高原トレッキングと歴史ある温泉地 ~長野・上田編~
長野県上田市もシニアの旅先としても人気のエリアです。
大河千曲川が流れ、菅平高原や美ヶ原高原の雄大な自然に囲まれており、これからの季節に訪れるのにぴったり。
信州の鎌倉とも言われ、真田幸村ら真田氏の歴史ロマンあふれる町に訪れるのも楽しみです。
特にこの季節なら、やはり菅平高原でのハイキングが気持ちいい時期です。
白樺林を歩いたり、スイスの牧場地帯ダボスに似ていることから「日本のダボス」と呼ばれる天然芝の丘でのんびりと寝転んだり。
菅平の入口にある名瀑、唐沢の滝も必見です。
そして、周辺には素晴らしい温泉地が点在しています。
まずは信州最古の温泉と言われる別所温泉。国宝の八角三重塔がある安楽寺や北向観音をはじめ神社仏閣など見どころがたくさんあり、ぜひ一度は訪れたい温泉地です。
また、真田幸村公隠しの湯「石湯」や慈覚大師ゆかりの湯「大師湯」など外湯めぐりも欠かさせません。
ほかにも内村川沿いに温泉宿が立ち並ぶ「鹿教湯温泉」や武者小路実篤が愛した秘湯「雲泉寺温泉」、武田信玄の隠し湯「大塩温泉」などもあり、きっと素敵な旅になるでしょう。
自然と文化の美しさに浸る ~石川・金沢編~
北陸新幹線で行きやすくなったエリアでも最も話題なのはやはり金沢です。
加賀百万石の城下町としてのさまざまな歴史的文化や日本海の幸をはじめとした美食、最先端の美術館などとにかく見どころは尽きないエリアです。
なかでも、この時期に訪れるならまず外せないのが兼六園です。
水戸偕楽園、岡山後楽園と並ぶ日本三名園のひとつで、新緑と季節の花を愛でながら散策するには絶好のスポットです。
金沢城公園も必見です。石垣の博物館とも言われるほど多彩な石垣や平成最大の木造建造物とされる五十間長屋などの内部の見学とともに多くの木々や野鳥たちと出会える場所でもあるのです。
また、少し足を延ばせば和倉温泉や山代温泉、山中温泉など加賀を代表する湯処も点在。
特に緑と渓流が美しい鶴仙渓の周辺に広がる山中温泉は、自然に包まれた散策とともにのんびりと湯を楽しむことができ、おすすめです。
また、千枚田や千里浜などの大自然に包まれた能登半島や合掌造りの民家が点在する白川郷などと組み合わせた旅も情緒満点です。