土用の丑の日、鰻やヘルシーなグルメギフトを大切な人に贈ろう

関東甲信越、中国、近畿、東海、そして北陸地方。今年の梅雨明けも地域ごとに続々と発表され、いよいよ日本列島は夏本番です。
連日の猛暑で、早くも夏バテ気味の方も多いのでは。
夏バテ予防といえば、一番に思い出すのは鰻。そう、土用の丑の日が近づいてきました。
日本の夏の風物詩を、親しい人と舌にも心にも美味しく楽しみたいものですね。

そもそも「土用の丑の日」とは?

土用というと、夏のイメージが強いですが、立冬・立春・立夏・立秋の直前の18~19日間のことで年4回あります。
一方、「丑の日」とは、干支(十二支)において「丑」にあたる日のことです。
この2つがかけあわさった「土用の丑の日」は立秋直前の「夏土用」の期間内を指します。つまり、年に1回ということで決まっているわけではなく、2回ある年もあるのです。
2015年は夏土用の期間中、7月24日と8月5日、2回の「丑の日」が巡ってきます。

 

と、ご説明すると、
「やった!今年の夏は2回も鰻を食べる口実ができた!」と喜んでくださる方も多いのでは?

 

それは冗談としても、せっかくの機会ですから、
7月24日の「一の丑」は家族で楽しみ、8月5日の「二の丑」は、両親などを誘って美味しい鰻屋さんに行ったり、お取り寄せで贈ったりして喜んでもらうのもいいですね。

 

そもそも、季節の変わり目に当たる土用は体調を崩しやすい時期。
そして「丑の日」は災難が起こりやすいといういいつたえもあったそうです。
そこで、丑の日には「うどん」や「瓜」「梅干し」など、「う」のつくものを食べて暑さや災難を追い払おうという風習が生まれたのだとか。
この「う」の食べ物に「鰻」を当てはめて宣伝するようになったのが江戸時代。
当時の発明家である平賀源内が、鰻屋さんに頼まれて作ったキャッチフレーズから始まった、というのは有名な話ですね。

 

いずれにせよ、家族や大切な人の体調に思いをはせ、暑い時期を健やかに過ごそうという願いを込めた風習として、大切にしていきたいものです。

暑中見舞いのギフトとして

「夏バテをせずに、健康に過ごしてね」の思いを込めて、暑中見舞いやお中元のギフトとして鰻を贈るケースも多いようです。
デパートや専門店などでも扱っていますし、ネットショップなどでもこの時期、産地直送などの鰻をさかんに取り扱っています。手軽なところではコンビニなどで予約販売などを実施しているところもありますよね。

 

筆者もこの時期、親を誘って鰻屋さんでごちそうするのが恒例になっていますが、
ちょっと遠出をして、成田山や伊豆など、関東近郊の鰻が名物のお店に日帰り旅行を兼ねて連れていってあげたりしても喜ばれました。

 

一方、親も年齢とともに徐々に食が細くなり、鰻だと胃腸に少しハードと思われることもあるようです。
そんな場合は、鰻にこだわらず、負担なく食べられる健康的で美味しい食事を選んで
暑気払いとしてごちそうしてあげるのも、思いやりかもしれません。

 

お料理が充実しているお蕎麦屋さんの涼しげなフルコースや、体にいい中華の薬膳料理のレストラン
体をいたわる気持ちをこめて、食のギフト(お取り寄せグルメ)を贈る、
暑さ厳しい時期、そんな機会を作ってみてはいかがでしょう。