旅ギフトにも最適。旅ライターのおすすめ旅行、紅葉を愛でる秋の旅
今回は2010年に主婦の友社が選定した「日本紅葉の名所100選」のなかから、地域別に旅行ライターおすすめの4スポットをピックアップしました。
温泉や寺社めぐりなど、紅葉観賞以外の魅力も含めて、そのスポットの楽しみ方を紹介してもらいます。
爽快ドライブと名湯も楽しめる蔵王連峰(宮城県・山形県)
宮城県と山形県の県境に位置する蔵王連峰は、東北でも屈指の紅葉の名所として知られています。アクセスには、なんといってもマイカーによるドライブがおすすめ。
蔵王連峰の山中は、全長26kmの山岳道路「蔵王エコーライン」で貫かれています。
最高所が標高1700mを超し、積雪量も多いため11月初旬から4月下旬は雪のため閉鎖されてしまいますが、その直前の晩秋は道沿いがミネカエデやブナ、ナラなどで鮮やかに彩られて息を飲む美しさです。
道中の標高差が大きいため、紅葉の見頃が長いのも特徴。10月下旬まで美しい景色を楽しめるはずです。
ドライブ途中に立ち寄れる火山湖の「御釜」も見どころ。駐車場から2~3分歩くと、エメラルドグリーンの湖面が眼下に現れます。
荒々しい岩肌と鮮やかな湖面のコントラストはとても神秘的です。
ドライブ前後の楽しみは、なんといっても温泉。宮城県側には遠刈田温泉、山形県側には蔵王温泉という、東北を代表する名湯が湯けむりをあげています。
特に蔵王温泉にある「蔵王温泉大露天風呂」は、巨大な露天風呂が4段もある豪快な入浴施設。風呂の周囲を覆う紅葉を眺めながら湯浴みを楽しめますよ。
戸隠高原は日本最高峰のパワースポット(長野県)
戸隠連峰と飯綱山に囲まれた戸隠高原は標高約1100mに位置し、一年を通じて清々しい空気に包まれています。
紅葉のスポットとして有名なのは「鏡池」。澄んだ湖面に赤や黄に色づいた木々と、峻険な山々が映り込み、得も言われぬ絶景を作り上げています。
ただし、最寄りのバス停から鏡池までは歩いて40分ほど。履き慣れた靴と歩きやすい服装で訪れてください。
戸隠高原まで来たら、絶対に立ち寄りたいのが「戸隠神社」。
奥社、中社、宝光社、火之御子社、九頭龍社の五社から成る戸隠神社は、日本最高峰のパワースポットともいわれています。
開運や心願成就、商売繁盛など、それぞれの社でご利益が異なるので、時間があればすべてお参りするといいでしょう。
ランチは、そば処の長野でも随一の美味しさといわれる戸隠そばを味わってみてください。冷涼な気候と名水が生み出す、鮮烈なそばの香りにはびっくりしてしまうと思います。
約3000本のヤマモミジが色づく大矢田もみじ谷(岐阜県)
大矢田もみじ谷とは、大矢田神社の境内にある自然樹林。
ヤマモミジの巨木が多く、11月上旬から11月下旬には、鮮やかな紅葉と精巧な彫刻が施された伽藍との美しいコントラストを楽しめます。
紅葉時期には名物の五平餅や田楽の露店が出たり、五穀豊穣を祈願する人形劇のひんこまつりが行われ華やかな雰囲気です。
大矢田神社は孝霊天皇(紀元前290~215年)の時代に創建されたと伝わる由緒ある古社。霊験あらたかなので、お参りするのもお忘れなく。
大矢田神社のある美濃市は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている古い町並みや、伝統産業の美濃和紙の紙漉き体験ができる施設など観光スポットも充実しています。
ぜひ1泊して、のんびりと街歩きを楽しんでください。
気軽に秘境気分を味わえる音水渓谷(兵庫県)
関西エリアの紅葉名所といえば京都が有名ですが、全国から多くの観光客が訪れて混雑するのが玉に瑕。
知る人ぞ知る穴場で、静かに紅葉を楽しみたいという人におすすめなのが音水渓谷です。
中国自動車道の山崎ICからおよそ1時間で行けるのに、そこはまるで秘境の趣。
音水湖の近くにある渓谷で、ブナやクヌギ、カエデなどの巨木が多く、紅葉の美しさは見る者の言葉を奪います。
特に渓谷の中ほどにある明神滝は、白い滝の筋と紅葉が神秘的な景観をつくり出す絶景スポット。履き慣れた靴があれば気軽に歩いて行けますよ。
おみやげには、地元の特産である丹波黒大豆を使ったお菓子などがおすすめです。