ギフト市場の変化。贈りものは“モノ”から、旅行や体験などの“コト”へ
ギフトスタイルの変遷~体験型ギフトはカタログギフトの進化型
例えば結婚式の披露宴の引き出物。
新郎新婦が良かれと思って選んでくれたのはわかるのですが、
「デザインが好きじゃない」
「絶対に使わない」
なんて思った経験は誰でもあるのではないでしょうか。
そんな状況を回避するために生まれたのが、現在主流になっているカタログギフト。
高級食材やキッチン雑貨、服飾品が掲載されたカタログを贈り、相手に好きなものを選んでもらうというスタイルです。
これなら、贈る側は相手の嗜好を考える必要がありませんし、貰う側も不要なものが家に増えてしまうこともありません。
双方にとってメリットがあるスタイルといえるでしょう。
ただし、ややプレゼント感が薄く、贈った相手の満足感が小さくなりがちなのがデメリット。
そこでカタログギフトを進化させる形で誕生したのが体験型ギフトです。
80年代にイギリスで生まれたといわれているこのギフト形態、日本でも2005年ごろからじわじわと普及しています。
体験型ギフトに関する意識調査~新たなトレンドとして定着しそうなアンケート結果
ぐるなびのアンケート調査によれば、
体験型ギフトを贈った経験があるのは1,601人中19.6%とまだまだ少数派でしたが、
体験型ギフトを贈ってみたいと答えた人は71.4%にのぼっています。
さらに、「体験型ギフトをもらったら、うれしいと思いますか?」という質問には
80%以上の人が「うれしい」「まあうれしい」と答えています。
この数字は、体験型ギフトが今後確実に普及していくであろうことを示していると考えていいでしょう。
「体験型ギフトをもらうとしたら、どのようなものをもらいたいか?」という問いで
上位にランクインしたのは以下のとおり。
レストランでのお食事ギフト72.0%、
旅行宿泊ギフト64.2%、
エステ・スパなどのビューティギフト20.7%、
ハウスクリーニングなどの家事ギフト。
誰にでも喜ばれて非日常感を味わえる体験が人気のようです。
体験型ギフトの具体例とメリット~モノではなく思い出として心に残る体験が人気
体験型ギフトは、“モノ”ではなく“コト”を贈るスタイル。
仕組みはカタログギフトと同じ。
カタログの商品が“モノ”ではなく“コト”、つまり体験になっているのです。
温泉旅行やレストランディナー、エステなどが定番で、
なかにはクルージングや乗馬体験、茶道体験といったユニークなものも。
自分でお金を払って体験するのは躊躇してしまうが、贈られれば嬉しい体験が人気となっています。
一般的なカタログギフトに比べて、贈られた側の満足度が非常に大きくなるのが最大のメリットといえるでしょう。
相手が喜ぶ姿を思い浮かべながら贈った体験は、きっと素敵な思い出となって一生心に残るはずです。
また、体験の種類だけでなく、場所や日時がフレキシブルに選べるのもメリット。例えば、遠く離れた場所に住む相手に旅行やディナーをプレゼントする場合、場所や日程を調整するのは大変。その点、体験型ギフトなら相手が自分の都合に合わせて自由に選べるのです。
どうですか?
モノではなくコト、商品ではなく思い出をプレゼントする体験型ギフト。
大切な友人や家族がきっと笑顔になってくれる新しいプレゼントのカタチを、早速あなたも実践してみませんか?