「お母さんありがとう」感謝を伝える「母の日」の豆知識

母の日2
もうすぐ母の日。

日本では毎年5月の第二日曜日、日頃のお母さんの苦労を労り、感謝を伝える日です。

2014年は5月11日。
お花やプレゼントを贈ったり、お母さんと旅行や食事会などを計画している方もいるでしょうか。

さて、そんな「母の日」ですが、どのようなことから生まれたのか、また世界でも同じように「母の日」はあるのか、など「母の日」にまつわる豆知識を見ていきましょう。

「母の日」の由来。発祥はアメリカ

「母の日」の歴史は古く、1世紀ほど前の1905年5月9日、アメリカのヴァージニア州に住む女の子のお母さんが亡くなり、「亡き母を追悼したい」という想いから教会でお母さんの好きだった白いカーネーションを配ったことが発祥と言われています。

このことがアメリカ全土に広がり、「生きている間にも母への感謝の意を伝えたい」と、ついには1914年、当時のアメリカ大統領ウィルソンにより5月の第二日曜日を「母の日」と制定したのです。

今でも母の日のシンボルであるカーネーションは、このときの花から来ているのですね。

日本の「母の日」はどのように広まった?

日本の「母の日」も先ほどのアメリカのエピソードから生まれていると言われ、日本で初めて母の日を祝う行事が行われたのは、明治末期の1915年頃。

昭和に入ると、当時の皇后さまのお誕生日であった3月6日を母の日と定めてお祝い行事が行われていました。

現在の5月第二日曜日というのは、戦後にアメリカに倣って制定されたものです。

また、一般的に母の日が知れわたるきっかけとなったのが、1937年(昭和12)年に森永製菓の「森永母を讃える会」の母の日普及活動です。

「森永母を讃える会」は諸団体と協力し、母の日の「お母さんありがとう」を日本に定着させたのです。

世界の「母の日」と、習慣の違い

このように、日本とアメリカは5月第二日曜日ですが、その他の国々では少し異なるところもあります。

多くの国では5月に行われますが、中には8月、12月などに母の日がある国もあります。

また、贈る花の種類や催し物などの習慣の違いもあります。

◆世界の「母の日」
3月21日     エジプト
5月第一日曜日  ハンガリー、リトアニア、ポルトガル、スペインなど
5月第二日曜日  日本、アメリカ、カナダ、香港、オーストラリア、イタリア、ドイツ、フィンランドなど
5月最終日曜日  フランス、アルジェリア、スウェーデン、チュニジア、モロッコなど
8月12日    タイ
10月第三日曜日 アルゼンチン
11月最終日曜日 ロシア
12月22日   インドネシア

☆オーストラリアでは、カーネーションではなく菊の花が母の日の定番!

☆フィンランドではミニバラか、「ヴォッコ」という野の花を贈ります。
 子どもたちは母の日の朝に摘んでお母さんにプレゼントするのだとか。

☆タイの母の日8月12日はシキリット王妃の誕生日。
 国民は王妃を象徴する水色の服を着たり、水色の旗が掲げられるなどお祝いムードとなります。
 贈る花は、ジャスミン。

☆ハンガリーやルーマニアでは、母の日というよりは「女性の日」として祝われていて、
 子どもからおばあちゃんまでお花や小さなプレゼントがもらえるのだそう。

☆エジプトの母の日である3月21日は国民的なイベントで、学校では子供たちの踊りが披露されたり、
 お菓子などのプレゼントが配られたりして皆で母の日を祝います。
 ちなみに父の日はないようです。

このように、世界中で母の日にはさまざまなお祝いが行われます。

日本の母の日はもう間もなくです。

日頃、なかなか言えない「ありがとう」の気持ちをお花やプレゼントに込めて贈ってみてはいかがでしょうか。

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