梅雨の時期は「花とグルメ」をテーマに北海道へ

全国的に梅雨入りして、7月下旬までは鬱陶しい天候が続きます。
悪天候が続くと旅行に行く気持ちも失せてしまいますが、なんと、6月に絶好の観光シーズンを迎える場所があります。それが北の大地、北海道!
なぜ6月の北海道が観光にぴったりなのか。その理由を説明しましょう。

6月は雨が少なく爽やかな観光適期

よく「北海道には梅雨がない」といわれますが、これは正確に言うと間違いです。北寄りの冷たく乾いた空気と、南寄りの暖かく湿った空気がぶつかってできる「梅雨前線」はたしかに北海道には及ばないので、気象庁が定める「梅雨」は北海道にはありません。

 

ただし、オホーツク海付近に発生する高気圧によって冷たく湿った風が吹き込むことによって起こる「蝦夷梅雨」という現象が北海道にもあります。

 

本州の梅雨と同時期に、雨や曇天の日が2週間ほど続くのですが、それでも雨量は本州の半分ほど。北海道の月別降水量を見ても、6月は1年で最も雨量が少ないのです。

 

さらに、6月の平均気温は16~17℃と、とても過ごしやすい。初夏の日差しが大地に降り注ぎ、さまざまな花が咲き誇り、多くの食材が旬を迎えます。ラフティングや熱気球、カヌー、トレッキングなど、アクティビティに興じるのにも最適な季節。北海道に行くなら6月!これは通の間では定説なのです。

花とグルメのイベントが目白押し

それでは、具体的に2015年6月の北海道のイベントや見どころを紹介しましょう。まず、札幌の大通公園で6月27日~7月5日に行われる「花フェスタ2015札幌」をおすすめします。

 

これは、北海道の初夏を彩るイベントとして市民に愛されているイベントです。農業高校生によるガーデニングコンテストや、生花や花器の販売、園芸教室など、さまざまな催しが予定されていて、会場はカラフルな花の色と香りに包まれます。

 

花に関連するスポットでは、同じく札幌市内にある「滝野すずらん丘陵公園」にもぜひ足を運んでもらいたい。自然の地形を活かした広大な園内には、6月のスズランをはじめ、四季折々のさまざまな花が咲き乱れます。

 

また、北海道を代表する花といえば富良野のラベンダー。見渡すかぎりの丘陵地に出現する紫の絨毯は、息をのむほど素敵です。一番の見頃は7月上旬から下旬ですが、早咲きのラベンダーは6月中旬から咲き出します。

 

グルメで見逃せないのが毛ガニ。カニの旬は冬だと思われるかもしれませんが、毛ガニは一年中水揚げされています。特に夏前にとれる若カニは脱皮したてで殻が柔らかく、身も甘いので通に好まれています。

 

長万部では6月27・28日に毛ガニの格安販売や毛ガニ早食い競争などが行われる「おしゃまんべ毛がにまつり」が行われるので、訪れてみてはいかがでしょう。

 

そのほかにも夕張市の「夕張メロンまつり」、白老町の「白老牛肉まつり」、羽幌町の「はぼろ甘エビまつり」など、グルメ系のイベントは各地で開催されています。

移動手段はよく吟味しましょう

どうですか?6月の北海道の魅力をお分かりいただけたでしょうか?思い立ったら今すぐにでも旅行の計画を立てていただきたいのですが、北海道旅行に際しては、いくつか注意点があります。

 

まず、頭に入れておかなければいけないのは北海道のスケール感。なにしろ北海道の面積は8万3,450km2もあって、日本全土の約22.1%を占めているのです。いくつかのエリアを周遊するプランを立てる場合は、電車やバスの時刻表を予めチェックし、余裕を持ったスケジュールにしなければなりません。

 

道内にはいくつも空港があるので、例えば札幌から道東に異動する場合は、飛行機利用を考えてもいいかもしれません。

 

札幌市内観光だけなら公共交通機関だけで対応できますが、やはり北海道の魅力は都市部ではなく田舎にあります。できることならレンタカーを手配して、どこまでも伸びる真っ直ぐな道を走るドライブを楽しんで欲しいですね。

 

道はよく整備されていうえに分かりすいので安全運転を心がければ問題なし。ただし、真っ直ぐな道ばかり続くのでスピード感覚が麻痺してしまうことも。くれぐれもスピードの出しすぎには注意の上、爽やかな季節のドライブを楽しんでください。