梅雨の季節だからこそ楽しめる旅の提案

先日梅雨入りが発表された沖縄を皮切りに、梅雨前線は徐々に北上中。
2015年の近畿地方、関東地方の梅雨入りは、6月初旬と予想されています。


爽やかな春とは打って変わって、雨が続き、ジメジメとした梅雨。


しかし悲観してばかりでも仕方ありません。
嫌でもやってくる季節、むしろこの気候を楽しむ心づもりで、
梅雨時ならではの旅行に出かけてみるのはいかがでしょう?


実はこの季節は、花見やGWの混雑が一段落し、行楽地が落ち着きを取り戻す時期。
静かな雰囲気のなか、しっとりとした気分に浸れるため、大人にはぴったりの旅シーズンとなるのです。
週末に休みをとって旅行に出かけるのはもちろん、
シニア層や両親へ旅のギフトを贈るのにも最適な時期といえそうです。


そこで今回は、降る雨までを魅力に変える梅雨ならではの旅のアイデアをご紹介します。

梅雨ならではの花を愛でる風流な旅

百合に桔梗に花菖蒲。
古くから多くの和歌に詠われるほど、6月に咲く花々は、艶やかな美しさを見せてくれます。

 

とりわけ紫陽花は、雨とセットで語られることが多い、梅雨の風物詩。
各地に紫陽花の名所も多く、その美しさを待ちわびて、梅雨を楽しみにする人も多いのです。

 

とくに有名なスポットは、鎌倉の明月院。
別名“あじさい寺”とも呼ばれる名所で、約2500株もの紫陽花が、雨に打たれて瑞々しく咲き誇ります。

 

また鎌倉には、斜面を紫陽花が埋め尽くす長谷寺や花々の隙間を通り抜ける江ノ島電鉄など、
紫陽花の見どころはたくさん。
都心からのアクセスも良いため、梅雨の晴れ間を狙ってサッと訪れることもできそうです。

 

ほかにも東京都内屈指の名所・白山神社、約3万株もの紫陽花が咲く山梨のうつぶな公園、
ライトアップされた紫陽花と温泉が同時に楽しめる愛知県・形原温泉あじさいの里など
全国にはまだまだ紫陽花名所が。

 

名所めぐりやご当地グルメと合わせて小旅行を企画してみるのも楽しそうです。

雨のなかで古都の風情が増す、京都への旅

梅雨の旅で外せない目的地はずばり京都です。

 

しとしと降る雨に打たれる石畳、鮮やかな緑が映える木々、
濡れてさらに重厚さを増す木造建築。

 

梅雨時の京都は、この季節だけにしかない、しっとりとしたムードに包まれます。
盆地特有の暑さも雨に流され、街歩きも苦になりません。

 

さらに6月の京都には、行事も多数。
北野天満宮の雷除大祭、平安神宮の京都薪能、
智積院のあおば祭、市内各社で行われる夏越祓など、
古都の風情が感じられる行事、祭事を見ることができます。

 

宇治川の鵜飼も例年6月中旬からスタート。
人気が高く混雑必至の光景も、この時期なら比較的余裕を持って見学できそうです。

 

過ごしやすく、見どころが多く、混雑の少ない梅雨の京都。
傘を差して歩く路地さえも、楽しめるはずです。

宿や温泉、屋内型の体験などで楽しむ旅

梅雨ならではのしっとりムードは良いけれど、やっぱり雨に濡れるのは億劫という場合には、屋内体験型の旅行プランを組み立ててみましょう。
ただしそんなときには、この時期ならではのちょっとした工夫が必要です。

 

たとえば温泉旅行に行くなら、
いつもはあまり気にかけない場合が多い、部屋の窓からの眺めを重視してみましょう。

 

窓外に日本庭園や森林などがあれば、
部屋にいるひとときが、癒やしに時間に変わります。

 

また露天風呂付きの宿を探すなら、
雨が気にならない屋根付きの風呂を探してみるといいでしょう。

 

もちろん食事や部屋の広さなども重要。
宿での滞在を重視する旅スタイルですから、いつもよりも少し宿の設備やサービスに気をつけて選んでみると、きっと満足できる旅になるはずです。

 

陶芸やガラス工芸など、室内でできる体験と組み合わせてみるのもおすすめです。