そろそろ準備しておきたい、お年賀のマナーと贈り方
なにかと忙しい時期ではありますが、
年明けに慌てないように
お年賀の準備もそろそろ進めておきたいところです。
お世話になった人に、新年の挨拶として贈るお年賀。
古い慣習だけに守るべきマナーもありますが、
さらに少々工夫を加えれば、ぐっと気持ちが伝わりやすくなるもの。
そこで今回はお年賀の意味とマナーの復習と、
少し気の利いた贈り方のアイデアをご紹介します。
お年賀の由来と、覚えておくべきマナー
ある調査では、「お年賀を贈る人」3割弱、「贈らない人」6割弱と並び、
「お年賀を知らない」という人が1割以上という結果に。
お年賀という名前は知っていても、
いつ、誰に、どのように贈ればよいかわからない人も多いようです。
そもそもお年賀とは、年の始めに神様に供えていたお供え物のこと。
それがいつしか、お世話になった人に持参する手土産に転じたといわれています。
そのため、お歳暮やお中元と異なり、
贈る相手の家を訪問し、手渡しすることが基本。
都合がつかずに直接訪問出来ない場合も、
商品の販売元から直送するのではなく、
一旦購入し、自宅からの発送にすることがマナーです。
お年賀を持参する時期は、正式には1月1日~3日の「3が日」。
しかし近年は1月7日頃までの「松の内」も許容範囲となり、
逆に何かと忙しい元日は避けられる傾向があるようです。
贈る相手は、日頃お世話になっている人。
ただし、先述の「直接持参する」という点から、
仕事関係の相手にはお歳暮、親戚などの身近な相手にはお年賀
と使い分ける場合が多いようです。
もちろんお歳暮を贈りそこねてしまった相手、
お歳暮へのお返しが年を越えてしまった相手には
お年賀として贈ることがスマートです。
なお、お歳暮(または寒中見舞い)とお年賀は
どちらか一方を贈れば大丈夫。両方を贈る必要はありません。
贈り物選びと、気持ちを伝えるプラスαのひと工夫
一般的なお年賀の相場は3000円程度。
どんな贈り物にもいえることですが、
「どんなものが喜ばれるか」を考えてアイテムを選ぶことが大切です。
たとえば、年末年始に贈り物をもらう機会が多そうな相手には
お酒や缶詰などの保存がきく商品、
正月に親戚などが大勢集まるなら海鮮詰合せや肉類、果物、
シニア世代が相手なら縁起物の和菓子など、
相手の立場に立って考えてみることがポイントです。
また、直接手渡しするお年賀ですから、
やはり古式に則り風呂敷包で持参するのが最適。
さらにプラスαのひと工夫として、
縁起物などを同封するのもおすすめです。
たとえば神社などでお清めした五円玉を使う福銭守り。
五円が「ご縁がある」に通じることから、
縁起の良いお守りとして知られています。
あるいはその年の干支を模した干支守なども新年の挨拶にぴったり。
専門店には干支を刺繍したハンカチやタオルなども、揃っています。
小さなひと工夫ですが、これらを加えることで
日頃の感謝の気持ちも、ぐっと伝わりやすくなることでしょう。