親への旅ギフトなら、ノスタルジックな冬の温泉旅
そんな旅ギフト、もし冬まっただ中の場合は、どこがおすすめでしょう?
今回はシニア層でも楽しめる冬旅を2コースご紹介します。
ポイントは、古き良き日本の景観を味わえること。身体を温める質の良い温泉があること。
そして、情緒ある雪景色を楽しめること。
ぜひ、参考になさってください。
大正ロマンの温泉街、銀山温泉
山形県尾花沢市の大石田駅からバスで40分の山あいにある、歴史ある温泉場、銀山温泉。
朝ドラ「おしん」の舞台として一躍有名になり、また、ジブリ映画の「千と千尋の神隠し」の湯屋の景観モデルになったともいわれている、大正ロマンを感じさせる温泉街が広がります。
温泉街の中心を流れる銀山川の両岸には大正末期から昭和初期に建てられた、洋風木造多層の旅館が軒を並べています。このエリアは保護条例により古き良き街並みが丁寧に守られているのです。
四季を通じて情緒ある時間が楽しめますが、なんといってもおすすめは冬の雪景色。
建物の軒や橋の欄干に積もる雪、背景の自然も銀世界。
タイムスリップしたかのような美しさです。
クラシックなガス灯と石畳が印象的な街には、現在、宿泊施設が12軒。
良質な温泉と、冬であれば温まる鍋料理などの素朴で心のこもったおもてなしで迎えてくれます。
「しろがね湯」などの3つの共同浴場「かじか湯」や無料の足湯足湯(無料)などもありますので、宿を起点に、のんびり湯めぐりなどをしながらそぞろ歩く、そんな過ごし方がおすすめです。
関東あたりからはちょっと遠いですが、到着すれば宿近辺で雪景色を楽しみながらのんびりできる、
シニア層には魅力的な過ごし方ができる温泉街です。
平家の落人伝説が残る集落、湯西川温泉
日光国立公園内、奥鬼怒川温泉郷の渓谷沿いに位置する、湯西川温泉。
湯西川沿いには古い茅葺き屋根の古民家を利用した飲食店や土産物屋が並び、古き良き日本情緒を味わうことができる温泉街です。
壇ノ浦の合戦に負けて逃れた平家の落人が身をひそめて隠れ住んでいた地とされており、古民家を移築した「平家の里」、昔の狩人の生活を紹介した「平家狩人村」、「平清盛公ご神木」、「平家落人民俗資料館」など、平家の歴史に触れる施設も数多くあり、歴史が好きな親世代であれば観光も楽しめること間違いなし。
この温泉街を冬におすすめしたいのは、なんといっても毎年開催される「かまくら祭り」があるから。
街のあらゆる会場で、かまくらにちなんだ催しが開催されます。
メイン会場では、日中は「かまくらバーベキュー」などが行われ、夜はライトアップされた雪のオブジェのようなシルエットが楽しめます。
また、日本夜景遺産にも認定された「ミニかまくら」。
河川敷にそって、ローソクが灯された何十ものミニかまくらが並ぶ、幻想的な景観は目を見張る美しさ!
また、温泉はアルカリ性で肌への刺激が少ない泉質なので、高齢者に向いているとされ、
ここも親世代にすすめたい理由のひとつです。