そろそろ準備したいお歳暮。最近は「親しい人に贈る」のがトレンド
お歳暮の基礎知識。あなたは知っていましたか?
歳暮とは「年(歳)の暮れ」の意味で、元々は単に季節を表す言葉でした。昔から年の暮れには一年間お世話になった人に贈り物を持参して挨拶にうかがう習慣があり、いつしか贈答品そのものをお歳暮と呼ぶようになりました。
お歳暮を贈る時期は地方によって多少異なるようです。関東では12月10日ころから20日頃に贈るのが正式なマナーですが、最近では徐々にその時期が早まり、12月に入るとすぐにお歳暮を贈る人も多いようです。
次に覚えておきたいのが、お歳暮を贈る際のマナー。本来ならば持参して手渡すのが正式ですが、現在はデパートなどから直送してもらうのが一般的ですよね。その際は、お歳暮が届くより先に、先方に送り状が届くようにしましょう。
日頃お世話いなっていることに対するお礼や、お歳暮を贈ったということをきちんとしたためてください。
また、熨斗も忘れてはいけません。紅白の水引きの上に「お歳暮」または「御歳暮」と書き、下にやや小さく自分の名前を書きます。
仕事関係の人だけでなく身近な人に贈るのが新定番
御歳暮お贈り先といえば、上司や取引先などが定番でしたが、最近ではその傾向が薄れてきているようです。
ある調査では、御歳暮の贈り先は「家族・親戚」や「友人・知人」「プライベートでお汗輪になった方」が、「取引先・顧客」「勤務先上司」を大きく引き離す結果が出ています。
仕事場での人間関係が希薄になり、家族やプライベートを大切にする人が増えてきている昨今の社会背景が、お歳暮にも反映されているといえるでしょう。
身近な人に親しみを込めて「今年もいろいろとありがとう。来年も一緒に楽しく健康に過ごそうね」という気持ちを込めてギフトを贈るのが、最近のお歳暮のトレンドなのです。
親にお歳暮を贈るならこんなギフトがおすすめ
では、ここでは親にお歳暮を贈るならどんなものがいいのか考えてみましょう。何かと物入りな年末ですから、予算はちょっと抑えたいですよね。あまりお金をかけず、効率的に感謝の気持を伝えるなら、テーマを決めるといいでしょう。
冷え込みが厳しくなり、体調を崩しがちな年末年始ということで、「体を温める」「体をいたわる」といったところをテーマにしてみては?
例えば、マフラーや手袋、ストールなどであれば、1万円以下で上質なものが購入できます。また、お酒好きな父親になら、ちょっと高価な日本酒などいかがでしょう。家族みんなで楽しめる、鍋のセットというのも楽しいですね。蟹や牡蠣など、冬が旬の高級食材の鍋セットを、家族みんなでつつけば体ばかりか心も温まります。
コト系ギフトも新鮮です。高級温泉旅館でも、日帰り利用のプランなら1万円以下で選べますし、高級レストランでの食事でもプランによっては十分予算内で見つかります。コト系ギフトであれば、体験型プランが充実しているカタログギフトで贈るという形もおすすめです。選ぶ楽しみまで味わってもらえるうえに、忙しい師走の時期、贈られた側の都合で日程をチョイスできるということも、思いやりのある贈り方といえるでしょう。